4.その青色魔法使い(前編)
――孤独な少女はハロウィンの夜をゆく
――飴の秘密に近づきながら、戦友(とも)を得、盟友(とも)と再会する
――だが彼女はアリスの知っている彼女ではなかった…おもに顔が。
「こらー!待ちなさいってばー!
待たないと怒るわよー
止まれこのー!」
!
「ちっ…」
「…まりさ?」
「……………………」
「その飴を、渡してくれないか?」
「どうして…?」
「どうしてってか。
できるだけ集めておきたいのさ、その飴は特別だからな。
夜が終わる前に、できるだけ。」
「集めて何をしようってわけ?
何があったの?霊夢はどうしたの?」
「答える必要はないぜ」
「でも助けてくれたじゃない!
ねえ教えなさいよ、何かあったんでしょ?何か起こってるんでしょ?」
「まりさ!」
「あの時、飴を集めてた毒女を倒してくれれば、
あとの暴走ひまわり女は用済みだった
邪魔だっただけだぜ
だから飴を食べさせて弱くした」
「………
もしも私が、あそこで、めらん子に勝ってたら…?
私ともども始末するつもりだった?」
「答える必要はないぜ」
「…………………いいからその変なお面取りなさいよ」
「傷つくぜ
アリス、お前も飴を集めてきてるんだろ?いいからよこしな
あとは私が、やる。」
「…………だからこの面は外せない。
是が非でも、どうしても、
その飴は渡してもらうぜ」
「まりさ…」
「飴をよこせ。
断れば、手加減しない。」
「……そう、わかったわ…
……
n i c h t ! ! !
だが断る!!!
なんかむかつくのよそのお面!
私はまだ何も知らない!あんたは私に何も知らせない!
そんなんでハイそうですかなんて言うもんですか、笑わせる
それ剥ぎとってやるわ!そんで這いつくばってお願いするんなら考えてやってもいいわね!」
「日本語を話せここは幻想郷だ!
言うと思った、お前を倒して堂々とその飴頂くぜ!」
青色後編につづく