4.その青色魔法使い(前編)



――孤独な少女はハロウィンの夜をゆく
――飴の秘密に近づきながら、戦友(とも)を得、盟友(とも)と再会する
――だが彼女はアリスの知っている彼女ではなかった…おもに顔が。




「こらー!待ちなさいってばー!
待たないと怒るわよー
止まれこのー!」

まがとろ86



まがとろ87

「ちっ…」

「…まりさ?」

「……………………」

まがとろ88

「その飴を、渡してくれないか?」

まがとろ89

「どうして…?」

まがとろ90

「どうしてってか。
できるだけ集めておきたいのさ、その飴は特別だからな。
夜が終わる前に、できるだけ。」

「集めて何をしようってわけ?
何があったの?霊夢はどうしたの?」

「答える必要はないぜ」

「でも助けてくれたじゃない!
ねえ教えなさいよ、何かあったんでしょ?何か起こってるんでしょ?」

まがとろ

「まりさ!」

まがとろ

「あの時、飴を集めてた毒女を倒してくれれば、
あとの暴走ひまわり女は用済みだった
邪魔だっただけだぜ
だから飴を食べさせて弱くした」

「………
もしも私が、あそこで、めらん子に勝ってたら…?
私ともども始末するつもりだった?」

「答える必要はないぜ」

「…………………いいからその変なお面取りなさいよ」

「傷つくぜ
アリス、お前も飴を集めてきてるんだろ?いいからよこしな
あとは私が、やる。」

まがとろ91

「…………だからこの面は外せない。
是が非でも、どうしても、
その飴は渡してもらうぜ」

「まりさ…」

「飴をよこせ。
断れば、手加減しない。」

「……そう、わかったわ…
 ……

まがとろ92

n  i  c  h  t  !  !  !
だが断る!!!

なんかむかつくのよそのお面!
私はまだ何も知らない!あんたは私に何も知らせない!
そんなんでハイそうですかなんて言うもんですか、笑わせる
それ剥ぎとってやるわ!そんで這いつくばってお願いするんなら考えてやってもいいわね!」

「日本語を話せここは幻想郷だ!
言うと思った、お前を倒して堂々とその飴頂くぜ!」

まがとろ93




青色後編につづく