2.その橙色魔法使い(前編)
――孤独な少女はハロウィンの夜をゆく
――ツンデレという名のマスクを被り
――変わってるようで変わってないまま…
「…」「……」「……………………… ……………………… ………………………」
「別にね、食べたいわけじゃないのよ?
でもほら、揉め事のもとになった物が結局わるいやつの手にあるままって釈然としないじゃない?
持ち主に返せればそりゃいいんだけど、あの娘たちもう見失っちゃったしさ、私としてもそう暇じゃないのよ。
神社に行かなきゃなんないもの。糖分の補給は脳に必要なのよ?
じゃなくてさ、だからってその辺に捨ててしまうのは勿体無いじゃない?もったいないお化けがでるわよ?
とくに信心深いほうじゃないわよ都会派だしね私。都会の暮らしってのはそりゃあもう(2000字中略)
たしかに昼から何も食べてないわ。けどそれはダイエット
要するに、お腹がすいてるからネコババするってことじゃあ断じて、断じてないのよ?」
………………
ぬわっ
「あげないわよ」
「…あげないわよ
…そうね、あげてやってもいいわよどうしてもってんなら。ほら
ただしそれ相応の、そうね芸でもしてみる?欲しいなら私を愉しませてくれなきゃ
ま、私はこんな物欲しくもなんともないけれど。欲しくないわよ、当たり前じゃ(5000字中略)
だからって下撲とかお供しますとかは嫌よ。面倒だもの
まあそんなにして私に仕えたいならべ、別だけど?跪いてあ足を舐めさせてあげてもいいかもしれないったら…なんて…あれ?」
「じゃあなくて!
なんであいつがああなってんのよ、ちょっとこら待ちなさい!」
――逃げる動物、追う悪ガキ…
「ふふははー」
「待つのらー」
(あらすじ3秒)
「なんとなく飛んできて」
「とんこつッ!!」
橙色後編につづく