6.その赤色魔法使い(後編)
「いくぞ!隠した歴史を、解放する!
おいでませ!」
「祭りと聞いては」
「黙っちゃおれねえー」
「コンサート会場から直だよっ!」
楽器で
破壊!
うりゃあー
よぉぉし私もいくぞ!遅れてたまるかっ
わぁ、まって下さいよまりささーん
「…
あなた…」
「遅くゆなりました」
「ヤゴコロ謹製の特効薬でしゅ。
さぁ、これを、あいつにぶち込んでくだしあ」
「…私が?これを…」
「あなたも、原因を突き止めたのね。
みんなを呼んでくれたの…」
「あい。ここまで持ってくるのがあたしの役目。
そして、これを撃つのは貴女の役目」
きっと、あなたがやるのがいいと思ゆから…
「ありがとう」
「あい」
アリスさぼってんじゃねえこらー
「呼んでましゅよ、ほら」
「、まりさー!ちょっと手伝って!…」
……
……
意図なしに、身をもって、みんなをつなぐ役目の人がいたから。
だからみんなちょっとずつ早く動けた。
小さくなったあのこたちを助けた人がいたから。あの動物といっしょに戦った人がいたから。
あたしは、貴女と戦わなかってたら、きっとアメを食べつづけてて、今のあいつみたく……
あなたは糸。だからみんな、ここに間に合えたんでしゅ
あなたは違うっていうでしょうけど。
あなたは、つなぐ糸。
あたしは…あなたに…
「これでいいでしゅ、これで。
さ、あたしたちも、いきましょうか」
「説明を」
「帰っていいですか」
「…一進一退か
やっと五分五分、やられてもおかしくない…
…ぅー
いま私に、いつもの力さえあれば…」
「んなこたあない」
「あんた、日光が苦手なんだって?」
「私は人の生死が苦手、私たちは弱いんだよ。たまには頼ってみてもいいんじゃないか?
あいつらは、強いんだよ」
「……
そうかもね」
「さあ行くわよ、幸運の狂気の瞳!」
どがー
「前言撤回バカー!!!」
「ごめんなさいー」
!
「まずい!メインシャフトがまる見えだわー」
フラン!
「パッチェさん!」
「そこまでよ」
「よし、うまく引き付けてくれてるわ」
「つーか大丈夫か?撃ったら音速超えるのぜー」
「あら人形師をなめないで?
あんたのへなちょこレーザーなんか、撃った後に軌道補正かけてもアクビが出るわよ」
「ほぉー、見せてもらおうじゃないか
奴さんが大口開けたら、いくぜ」
のわっ!
「残像よ」
今!!!!!
デストロイいい
墜ちろ、墜ちろ、墜ちろ!
ぐぱぁ
なんで!?
!
「アリィ――――――――ス!!!」
つづく